今年一年間の感謝を込めて、ありがとうございました!
社長の岩井健一です。
さて今年も残すところあと僅か数日となりました。年頭に「至誠通天」を掲げ走り続けてきたH28年も終わろうとしております。
まさに激動の一年、激甚災害の指定も受けたあの4月の2度にわたる熊本地震はわたくしたちの平穏な暮らしを一変させてしまいました。
震災発生から8ヶ月を越え、震災関連死を含め犠牲者数は157人に上り、震災による負傷者は2620人、建物被害は約18万戸と公表されております。
熊本県優良住宅協会加盟22社は、それぞれが大変な被害を受け自社の業務さえままならない中、震災直後から熊本県および熊本市と緊密な連携をとりつつ、4月29日には西原村小森に仮設住宅の工事に着手致しました。協会員がそれまでの東日本大震災や九州北部豪雨災害後の復旧・復興を教訓にして真摯に取り組んできたことが、結果早期の仮設住宅完成に繋がったと信じます。協会加盟各社はもとより、地公体の関係者の皆さま、業者の皆さまはじめ本当に多くの方々の協力の賜物であり、人に優しい木の温もりに囲まれて、熊本特有の湿気対策や防音にも配慮した住み心地の良い木造仮設住宅をご提供することができました。携わってくださったすべての皆様に改めて敬意を表するとともに感謝申し上げます。
しかしながらいまだ多くの方々が震災前の平穏な元通りの暮らしに戻れずに不便を強いられ、心身ともに負担を抱えながらの年越しであることを考えると、まだ復興は始まったばかりである、と肝に銘じて我が職業人生における使命感を強く感じております。
伝統木造の構造は上部には揺れが伝わりにくい一種の免震構造といえます。適切な補修がなされていればそうそう倒壊はしない「柔と剛」のバランスが取れた構造なのです。あの大震災以降木造の良さは再評価されており、今後とも私共は自信をもって木造の家づくりに精進してまいります。
「なせば為る 成さねば為らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」
この有名な言葉は 江戸時代中期に米沢藩主として活躍した上杉鷹山公の言葉です。
上杉鷹山公は困難な時代に財政の再建、産業の開発、精神の改革を成し遂げ苦難に次ぐ苦難に立ち向い貧困の米沢を救った名君です。財政の全体を明らかにして役人たちに協力と理解を求めながら詳細な帳簿を作っています。また農業生産を増やし安定させることが重要と考え農民のみならず藩士にまで田畑の開発を促し、飢餓・凶作に備える体制が整ったのです。そして、精神の改革、すなわち「民の父母」となるため質素倹約にて自分自身を律し、古くからのしきたりの見直し等にも信念をもって取組みました。
先述の名言は「やろうと思えば何でもできる、できないのはやろうと思わないからである。やろうとすることは他人の為でなく自分の為になるのである」とも理解しています。不安定な時代に改革を断行した名君を心の拠り所として困難な時期を乗り越えながらも、来年は社員と共にイワイホームの新たな挑戦の年にしたいと思っております。
その第一歩として先日15日にイワイホームは国土交通大臣の宅建業認可を頂き、県外進出を図る新たな事業展開を行ってまいります。鹿児島県出水市に「かごしま出水営業所」として拠点を設け鹿児島県内での分譲販売を開始いたします。
予想だにしなかった熊本地震。あの歴史的にも類を見ない2度の大地震を乗り越えて、社員一同結束はむしろ強くなったと信じます。来年はいよいよわたくしが築き上げてきた「イワイスピリッツ」をさらに進化させる飛躍の年にしたいと考えております。引き続きイワイホームをご愛顧のほどよろしくお願い申しあげます。今年一年、本当にお世話になりました、皆様、良いお年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。